2025.02.16インプラントと入れ歯はどちらがいい？ブリッジは？

皆さん、こんにちは。大阪市鶴見区のいちば歯科医院です。歯を失った際、どのように治療を行うかは、多くの患者さんが悩むポイントです。特に、インプラント、入れ歯、ブリッジの選択肢がある中で、どれが自分にとって最適なのかを知ることは重要です。それぞれの治療法には、メリットやデメリットがあり、また患者さんのライフスタイルや健康状態によっても適した方法が異なります。

今回は、それぞれの治療法について詳しく解説し、どの治療がどのような方におすすめなのかをご紹介します。これを読んで、失った歯の治療法を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

▼失った歯は治療で補わなければならない

歯を失うと、噛み合わせが悪くなったり、他の歯に負担がかかったりすることで、さらなる歯の喪失や歯周病のリスクが高まります。また、見た目や発音に影響を与えることも少なくありません。そのため、失った歯は何らかの方法で補うことが必要です。

◎失った歯の治療法は3種類

歯を補う治療法としては、インプラント、入れ歯、ブリッジの3つが一般的です。これらの治療法にはそれぞれ特徴があり、患者さんのニーズや条件に合わせて選択することが重要です。

▼インプラントの特徴

インプラントは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。自然な見た目と噛む力を取り戻すことができ、他の歯に負担をかけずに治療が可能です。また、インプラントは耐久性があり、適切なケアをすれば長期間にわたり機能を維持することができます。ただし、手術が必要であり、また一定の骨量が必要なため、全ての患者さんに適用できるわけではありません。

▼入れ歯の特徴

入れ歯は、歯を失った部分に取り外し可能な人工の歯を装着する治療法です。部分入れ歯と総入れ歯があり、複数の歯を失った場合や全ての歯を失った場合に適用されます。入れ歯は、比較的短期間で治療が完了し、費用も抑えられるため、多くの方にとって手軽な選択肢です。しかし、使用感に慣れるまで時間がかかることや、定期的な調整が必要なことがあります。また、噛む力がインプラントやブリッジに比べて弱いため、硬い食べ物を避ける必要がある場合もあります。

▼ブリッジの特徴

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、その間に人工の歯を橋渡しするように装着する治療法です。見た目が自然で、短期間で治療が完了するのが特徴です。また、インプラントに比べて手術が不要なため、手軽に受けられる治療法です。ただし、健康な隣の歯を削る必要があるため、その歯への負担が大きくなる可能性があります。また、支台となる歯がしっかりしていることが条件となるため、適用できるケースに限りがあります。

▼インプラントがおすすめな人

インプラントは、失った歯をできるだけ自然な状態で取り戻したいと考えている方におすすめです。特に、骨の健康状態が良好で、手術に耐えられる体力がある方に適しています。また、インプラントは見た目も自然で、他の歯に影響を与えないため、周りの歯を守りつつ長く使える歯を望む方にとって最適な選択肢です。

▼入れ歯がおすすめな人

入れ歯は、手軽に歯を補いたい方におすすめです。特に、多くの歯を失ってしまった方や、手術を避けたい方に適しています。また、費用を抑えたい方にとっても魅力的な選択肢です。入れ歯は取り外しが可能で、お手入れがしやすいため、清潔に保ちたい方にも適しています。

▼ブリッジがおすすめな人

ブリッジは、周囲の歯が健康であり、失った歯が1本から数本程度の方におすすめです。また、手術を避けたいが、固定された人工歯を望む方に適しています。ブリッジは比較的短期間で治療が完了するため、早く歯を取り戻したい方にも最適です。

▼インプラントを希望する人が増えている理由

ここまでは、失った歯を補う3つの治療法とそれぞれ向いている人の特徴を解説してきましたが、近年はインプラントを希望する患者さんが急速に増加しています。そこで最後に、インプラントを希望する患者さんが増えている理由について、入れ歯やブリッジと比較してインプラントが優れている点に焦点を当てて解説します。以下の8つのポイントに分けて詳しく説明しますので、参考にしてください。

1. 噛む力が自然に近い

インプラントは、顎の骨に直接固定されるため、噛む力が自然な歯に近いです。これにより、硬い食べ物もしっかりと噛むことができ、食事を楽しむことができます。入れ歯やブリッジでは得られない、しっかりとした噛み応えを感じられる点が、インプラントの大きな魅力です。

2. 他の歯に負担をかけない

ブリッジでは、隣接する健康な歯を削る必要がありますが、インプラントは他の歯に依存せず、独立した治療法です。これにより、他の歯に余計な負担をかけることなく、噛み合わせのバランスを保つことができます。

3. 長期間の耐久性

インプラントは適切なケアを行えば、非常に長期間使用することができます。入れ歯やブリッジは定期的な交換や調整が必要ですが、インプラントはその耐久性により、長期間にわたり安定した使用が可能です。

4. 見た目が自然で美しい

インプラントは、見た目が非常に自然であり、周りの歯とほとんど区別がつきません。入れ歯やブリッジでは人工的な印象が残ることがありますが、インプラントは見た目にもこだわる方にとって最適な選択肢です。

5. 骨の健康を維持できる

インプラントは顎の骨に直接固定されるため、歯を失った後の骨の吸収を防ぐことができます。入れ歯やブリッジでは骨の健康維持が難しいため、長期的に見るとインプラントが優れている点です。

6. 発音が自然になる

インプラントは口内でしっかりと固定されるため、発音に影響を与えることが少なく、自然な話し方が維持できます。入れ歯では、外れる心配や異物感から発音が不自然になることがありますが、インプラントではその心配がありません。

7. 取り外しの手間がない

インプラントは固定された治療法であり、日常的に取り外して清掃する必要がありません。これにより、患者さんは毎日の手間を減らし、より快適に生活を送ることができます。入れ歯は取り外しが必要であり、清掃も手間がかかるため、インプラントが好まれる理由の一つです。

8. 全体的な口腔の健康を向上させる

インプラントは他の歯や骨に良い影響を与えるため、全体的な口腔の健康を向上させる効果があります。噛み合わせが安定し、他の歯を守ることで、将来的な歯の喪失を防ぐことにもつながります。

以上が、インプラントを希望する患者さんが増えている理由です。それぞれの患者さんの状況に応じて最適な治療法を選択することが大切ですが、インプラントが持つ多くの利点は、今後もさらに多くの方に選ばれる要因となるでしょう。歯科治療において、インプラントを検討されている方は、ぜひ一度専門家にご相談ください。

▼まとめ

失った歯を補う治療法は、インプラント、入れ歯、ブリッジの3つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。どの治療法が最適かは、患者さんの健康状態やライフスタイル、予算などによって異なります。当院では、患者さん一人ひとりに合った最適な治療法を提案し、安心して治療を受けられる環境を整えています。歯を失った際には、ぜひお気軽にご相談ください。

以上で、コラムのご案内を終わります。読んでいただき、ありがとうございました。